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いらっしゃいませ

亀田な一日。

今日はタイムリ-に亀田論。


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正直言って もともと亀田三兄弟には興味ないけれど。

雨でどこにも出かけられない・・っつ~日に限って
今日は朝から どこのTVでも 亀田 亀田 亀田・・・・・
夜のニュ-ス番組も やっぱりまた 亀田 亀田 亀田・・・・・。
ちょっと うんざりなんだけど。
いちおう自分の意見でも書いてみようと思います。


私はあの手の 下品なヤンキ-キャラも嫌いなら
パフォ-マンス過剰の格闘技系も もともと嫌い。
真のアスリ-トは ストイックであればあるほど美しく、感動的である、という
古いタイプの人間です。
コンマ一秒に人生を掛けて走るような陸上の大会番組などは
夜通し泣きながら見入ったりする。 そういうタイプ。

なので、 亀田兄弟の試合など 最初の頃は話題性に釣られて幾度か観ましたが
イカサマと言われても仕方の無いような試合内容や
へたくそな歌を聞かされて いつもその度にチャンネルを変えていました。

そんな亀田兄弟なので
今回の反則試合が世を騒がせ始めた時点でも
あいかわらずの亀田一家の悪態と 
ここぞと的をしぼったら 一斉に叩きのめす、という日本のマスコミ特有の
イジメ体質とでも言うのか 出る杭叩きとでも言うのか
その両者の醜態にただただうんざりするばかりでした。


そんな中でも
ちょっと気になる場面もあったりしました。


静ママのちょっと気になった場面、前回の記者会見
なんだかヘロヘロになった大毅君が親父さんと一緒に登場したやつ。

あの会見の最中 記者からの 反則の指示 についての質問に

そちらがどう受け取ろうと勝手だが
自分は反則の指示はしていない
 


と あの親父が言った瞬間、

はあ? 
って感じで口が開いてしまいましたね。
ほんとに耳を疑いました。

たぶん、横に居た大毅君も 一瞬は  と思ったでしょう。


すべては 大毅本人の判断で犯した過ちだとでも?




更にこうも言っていましたね。

 (反則は) 大毅の若さが出てしまった結果。
それを止められなかった事については 申し訳ない。
 



はあああ!? 

なんだそりゃ・・・・( ̄ロ ̄lll)

なんなんだ この親父は・・・・・・


普通は、というか、いちおう私なら、ですけれど

セコンドが反則の指示を出していた事は もうすでに明々白々の事実。
中継でもしっかり声入ってたんだし。
そして、大毅が反則をしたことも、これまた事実。

だったら、だったらですよ、

反則を指示したのは私。 大毅はそれに従っただけ。 

という立場をとって 
自分が泥をかぶって表舞台から消えるべきなんじゃないかしら?
せめて息子だけは これからもリングに立たせてあげたいと思うのであれば。

そういう態度でありさえすれば
多少 親バカだと言われようとも ここまでは憎まれなかっただろうと思う。

自分は何もしていない。
若い息子が過ちを犯しただけ。
それを寄ってタカって吊るし上げるマスコミの方がどうかしている、という態度。
そんな心持ちだから 当然謝罪にもならない。
 


あの会見の

親父のあの言葉を聞いていた時の大毅君の気持ちを思うと 胸が痛む。

もちろん、彼のしたことは悪い。
普段からの言葉遣いも、態度も、考え方もなっちゃいない。
けれど、それは彼の罪である以上に
親の罪だと思う。

彼は そういう風に育てられ、そして そういう風に育った
言ってみれば 正しく育ったのだ。
言われたとおりに空手もやった。ボクシングもやった。
変なトレ-ニングもやった。
反則もやった。
親父に やれ と言われれば 
言われた通りになんでもやる 『いい子』 だったんだと思う。
あの親さえ ちゃんと正しい事を教えてあげていれば
彼はとても素敵な男の子に育ったことだろう。

けれど 実際は

スポ-ツ と ケンカの区別 も教えてもらえなかった。

勝つためなら相手の目を潰してもいいのだ、と耳打ちされた事はあっても

悪いことをしてはいけない。
もし、不慮に犯してしまった罪であったとしても
自分が悪いと気付けたならば ちゃんと頭を下げて謝りなさい
 

そういう事を教えてくれる親や大人が 彼のそばにはいなかった。

それは 生まれた日から運命が定められた 
テロリストの子供たちと同じ。
銃を持つ事が良い事か、悪いことか、ではなく
ただ、気付いた時には持っていた のだろう。
哺乳瓶を持つように 銃を持たされて育ったならば
そのことに疑問さえ持たないのは当然のことだ。



報道で見る限り 亀田兄弟の世界は閉ざされていた。

協栄ジムに所属しながらも すべてのトレ-ニングは親父が管理。
学校へは行かず 親父の望むとおりに ボクシングだけに没頭。
父親だけを信じ、言いつけは固く守り、
そして、誰よりも親父を尊敬し
善悪の区別さえ覚束ない あやうい若さの中で
彼らの世界では 常に 『親父』 だけが道しるべであり、ガイドだったのです。


それなのに。

どうにも逃げ場の無くなった窮地で その親父がこう言ったのです。


私は何も指示していない。 全ては本人の若さが犯した過ちだ、と。



どれほど混乱しただろう。
どれほど失望しただろう。
そして今、どれほどの孤独感の中にいるのか。


大毅君の衰弱した様子を
これまたマスコミを交わすためのパフォ-マンスだと言う人達もいるけれど

彼がいま、どんな思いでいるのか。
なんとなく分かる気がしたりします。





そして、今日の 長男・興毅君の記者会見。

言葉足らずではあるものの 非常に真摯な会見だったと印象を持っています。

涙をこらえて父親を擁護する彼の表情には

テレビの前で思わず涙ぐんでしまいました。

もちろん、
あんなに謝ってるんだから・・ とか 
あんなに責めたら可哀想・・みたいな世論は受け入れられない。

彼らのしたことは 歪めがたく悪い。
庇護のしようがない。

あれがリングの上で、相手も格闘家であったからいいようなものの

勝つためなら目を潰そうが 何をしようが構わない なんて奴らが
自分の近所にいたら、と思うと空恐ろしい。

彼らの試合を真剣に観ていた子供たちが
スポ-ツなんてル-ルは無視してもいいんだ
バレなければいいんだ
なんだ、ケンカと変わらないじゃないか なんて悪影響を受ける事も
充分に懸念の余地にある。


だから私は ああいう謝罪会見などを見ても 可哀想とは思わない。
悪いことをしたら謝る。 
こうたんにでも分かる、当たり前の事だ。


ただ。ただね
あの会見の席に、彼らの親父が居ないことが
どうにも悲しかった。

一人で気丈に答え続ける興毅君の横に
親父の姿がない事が悲しかった。
子供にあんな思いをさせちゃダメだよ・・・・

これが親離れしたという事? 

違う。

都合が悪くなった途端に
子供だけを非難の矢面に突き飛ばし 自分はその後ろに隠れただけだ。



興毅も大毅も自分の撒いたタネなんだから仕方ない?

撒くように教えたのは父親だ。
彼らは素直に父親を愛し、忠実に言いつけを守って
今日まで疑いもせずに生きてきた。
その一点において、素晴らしい息子達だと思う。
親父を世界で一番尊敬している
そんな風に言ってくれる子が 今の世の中どれだけ居るだろう。

その息子を 親父は一人で送り出した。
針のむしろに。
公開裁判のような会見の席に。
彼の涙を撮りたいがための 無神経なまでのフラッシュの光の中に。


自分達の世界の全てであったはずの父親は

彼らが一番辛く 心細い時に

その手を離した。


親離れ子離れが出来ていない と いくら世間に言われたって

こんな時に手を離さなくてもいいじゃないか。

あの親父のした事は結局
自分の尻の始末を 息子達にさせただけ。





自分も男の子の親になったからでしょうか。
最後まで世界一の親父だ と言い続けた興毅君の会見には
いたたまれない気持ちだけが残ります。



とはいえ。
彼らがどんな形で復活しようと
どんな大人になろうと
私には知ったこっちゃないので。( ̄ー ̄)
こういった騒ぎは二度と無い様に。 それだけを願います。

相撲しかり。 ボクシングしかり。
今の世の中、安心して子供にスポ-ツもさせられないのか、と
そのことだけが気がかりです。
by smilenet2004 | 2007-10-26 20:41
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